ワンコのストレス カーミングシグナル

ワンコたちも当然ストレスを感じます。できる限りストレスの元、ストレッサーを取ってあげたいところですが、どんなことにストレスを感じるのか、よく観察してストレスサインを見つけてあげることが必要です。

散歩中は特に気をつけます

ストレスサイン

ストレスを感じた時、ワンコは当然「嫌なの」とか「むかつくよ!」など人の言葉では言えません。そこで全身を使っていわゆるボディランゲージでこちらにストレスがあることを伝えてきています。例えば・・・

  • 口角に力が入って、への字になる
  • 耳が後ろに寝ている
  • 尻尾を丸める、ピンッと張る
  • 呼吸回数が多くなる
  • 全身の筋肉に力が入る
  • おしっこの失敗
  • 下痢・嘔吐
  • 食欲が増える、または減る  

人とあまり変わらないですね。ワンコの様子をよく観察することでこのストレスサインを読み取ることができます。初めての場所に行くときや慣れないことをする場合には特に気をつけて見てあげることで、ストレスの有無を判断できます。そして適切に対処が可能になってきます。

実家のワンコはよくお留守番の後に布団に思いっきりおしっこをしていました。「報復処置」と笑っていましたが(洗濯する時には笑えませんでしたが)、留守番のストレスとその解放による安堵感によるものだったのかと思います。「寂しい思いさせられて嫌だったの!これからは一緒にいてね」という主張ですね。

カーミングシグナル

ストレスサインの中に特徴的なワンコ特有の動作があります。これをカーミングシグナルといいます。

ワンコがストレスを感じた時にそれを軽減するために行うための仕草といわれています。もともとはノルウェーのドッグトレーナー、トゥリッド・ルーガスさんが提唱したサインです。

calm(落ち着く)ためにワンコが自ら行うサインで、怖い時、悲しい時などの他、広い意味では、嬉しい時、興奮している時にも行う動作も含まれて考えられているようです。

例えば、他のワンコと出会った時に伏せをしてくれる子をよく見かけると思います。「伏せ」はワンコが自分を落ち着かせやすい姿勢といわれています。これをすることで「嬉しい」「遊ぼうよ!」という嬉しい興奮を抑えている場合もあると思います。なんとなく、大きいワンコが小さい子に出会う時、遊びに誘う時にこの姿勢をしてくれることが多いように思います。お姉さん、お兄さんが遊んであげるよって言っているイメージ。「伏せ」という動作で自らを落ち着かせているんですね。ちなみにうちのワンコはまだ遊んでもらう側のほうが多い。他の子に伏せすることはあまりないです。

ストレスがあったときのカーミングシグナルも多数あります。

顔を背ける目を背ける

人がワンコに近づいていった時に、顔や目を背けられたら、少し距離を置いてあげることが必要です。

体ごと横に向ける

犬同士で遊んでいる時、片方がヒートアップした時に年長さんのワンコがこの動作をすることがあると思います。体ごと横に向けて「ちょっと落ち着いてよ」と言っているように見えます。

あくびをする

もちろん眠い時にもあくびは出てきますが、緊張時にもワンコはあくびをします。これはよく誤解されやすいシグナルです。怒られている時、あくびをした=緊張感がないのではなく、実は逆。叱っている時にこの動作が出た時には、十分反省しているので人も一呼吸おいてあげたほうが良いのではないかと思います。ちなみに人も一緒にあくびをすることで一緒に落ち着けるという主張もあります。

口や鼻の周りをペロペロ

人でも緊張すると、唇を舐めてしまう人はいますね。ワンコも落ち着くために行います。

前肢をあげたまま固まる

うちのワンコは散歩中、警戒するときにこの仕草をよく行います。特に男性や黒っぽい洋服を着た方、顔がよく見えない方に対して固まったまま、ジーと観察しています。たまに吠えてしまうこともあるので(警戒吠え)、この動作を行い始めたらなるべく早くに気を逸らすようにしています。

右肢をよくあげています。視線の先には知らないおじさま。この後視線の先に割り込みました。

ストレスゼロというわけにはいきませんが、ワンコと会話するためにこれらの動作をよく観察してあげることが大切です。またどんな動作をするのか、日々見ているのもとても奥が深くて面白いと思います。ワンコも人をよく観察していますが、こちらもワンコのことをよく見てあげたいと思います。お互い様ですね。

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