カードの不正利用にあった話

便利なクレジットカード。お金の使い方を本気で考えるのであれば、現金主義の方が良いという意見もありますが、やはり使用による「ポイント」のお得感が欲しくてついつい使ってしまいます。

実は2023年になってから私も「カード不正利用」にあってしまいました。

カードはずっと手元にあるのに、見知らぬ請求が・・・!

結論から言うと、「本人の使用ではないこと」が認められ、請求はなしになりました。

ただ、「まさか自分が」という驚きと、「果たしてちゃんと不正利用と認めてくれるのか」「何で使われたのか」「今後どうしよう」と言う不安な気持ちがいっぱいでした。不正利用を見つけてから、ネット上での不正利用についての経験談などのblogを読むことで、かなり気持ち的にも助けられたので、私もお役に立てればと思い、経過を書いてみました。

同じように不正利用にあった方の助けになれば嬉しいです。

便利なカードですが・・・要は借金なのです
目次

不正利用に気づいたきっかけ

楽天カード

見つけたタイミングとしては請求引き落とし前。

実は大いに反省するべきところですが、これまで私はカード明細はざっくりとしか見ていませんでした。

サイコロジーオブマネーなどお金に関する本を読んだ後でしたので、2023年の目標として一念発起、カード明細を細かくチェックしよう!出費を抑えよう!と決意したのが、本当にタイミングが良かったと思います。

アプリで明細を確認していくと、見慣れないドコモ決済サービス」「ドコモ利用料金の文字が。

何と楽天カードにドコモからの請求があり。しかも合計20万円!!

携帯キャリアは別ですし、ドコモショップも行ったことがない・・・。

見た瞬間に「やられた!」と思いました。

これが、例えば自分の携帯キャリアがドコモだったりすれば、見逃したか、または調査に時間がさらにかかったんではないかと思われます。合計20万という高額なので、見逃しはなかったとして、例えばこれが1万だったら?2万だったら?と考えると、見逃しの可能性も大いにありそうです。

実際、「ドコモ」「不正利用」「楽天カード」の検索をすると、出るわ出るわ。いかにこの被害件数がたくさんなのかがわかります(楽天ではないのですが、東京新聞の記事(カード会社は伏せられています)が参考になったので、リンクを貼っておきます)。

ショックは大きいです。後述するように手続きをとりつつ、前の月も含め1年程度の明細を全てチェック(webだとこれが便利ですね)。幸いなことにこの月だけでした。

楽天のパンダの可愛らしさもついついお金を使ってしまうアイテムの一つ

三井住友カード

まさか他のカードも?と焦って全てのカードを確認。そうすると、何と別のカードにも見慣れない文字が・・・・。

CONGNOSPHERE PTE. LTD(SINGAPORE)」より12000円、しかも3回使用!!

驚きました。さすがに同時に2枚やられるというのは稀ではないでしょうか。自分の管理の甘さが出たのかと猛省しています。家に泥棒が入ったか、カードを一旦盗まれたのではないかとまで疑いました。

どうやら同名のゲーム会社が存在するようですが・・・。そして同様にyahoo知恵袋に同じような被害にあったと思われる人の記載が・・・。

これに関しては楽天カードの不正利用を見つけなければ、発見できなかった可能性もあります。

便利さの裏側には多大な代償があることを再認識させられました。

一体私の危機管理能力はどうなっているのか・・・。これでは不正請求は自分のせいと言われてしまっても、言い訳できないのではないかと思ってかなり落ち込みました。考えたところで、原因はわからないのですが・・・。

焦って手続き開始 day0

まずは楽天カード

まず電話

声を聞けると安心しますよね

即座にカード裏面の問い合わせに電話を開始。営業時間内でないとつながらないので注意が必要です。

時間外の場合には、緊急で紛失として届けるか、webでカードを停止するしかなさそうです。

問い合わせの内容に応じて番号を押していく形式です。こっちは20万で頭がいっぱいなので、焦りますね。

ただ、ちゃんと営業時間内には対応してくれるので、心配しなくて大丈夫です。

電話先のお姉様はさすが慣れているだけあって対応がスムーズ。ただ、請求を止めるための「調査依頼」はweb申請ということでした(高齢者にはきついなと思いましたが)。

原則として電話でカードも停止してくれるのですが、実は私はカードをちょうど切り替えているときでした。新しいカードは発送済み。手持ちのカードの停止は手続き上できないとのことで、届いたカードはすぐに使って欲しい(旧カードが無効になるから)と言われました。

万が一、切り替え間にまた不正請求らしきものがあっても補償は受けられると聞いて安心。

ただ、当然ですが、最後まで「補償します」「請求しません」とは言われませんでした。

「ご心配でしょうが・・・請求調査の結果を待ってください」とのこと。

当たり前ですね。こっちがただ勘違いしている可能性もありますので。

ただ、こちらが焦っているところ、冷静に傾聴して指示をいただけたので、こういった対応は大切だなと痛感しました。

調査依頼を提出

カードが停止しているので(私は停止してませんでしたが)、冷静に明細を見返し、どの請求に「見覚えがない」のか、メールで調査依頼を行います。

調査依頼は電話の通話が終了した後、すぐに登録メールに送られてきました。

どの請求か、カードを持ち出しそうな家族はいるか、請求に大して請求元に問い合わせしたか、カードは手元にあるかなどなど。「なぜその請求元に問い合わせしていないのか?」という質問もあり、「知らないし!」とちょっとイラッとしてしまいました笑。

時間がかかりますよ」という注意事項を読んで、提出。

20万円はさすがに大きいので、ドキドキしながら返信を待ちました。

三井住友カード

こちらは電話は時間外だったので、全てアプリ→web上で手続きをしました。

「見覚えのない請求があったら」という項目を必死に探し、言われるがままに手続きをしていきます。

おそらく見覚えない=使用してるけど、店の名前忘れた、知らなかったという勘違いも多々あるようで、注意喚起がたくさん。最後までページを捲らないと該当のところに辿り着けず、もどかしいです。

こちらのカードはカードの一時停止というシステムもありました(不正利用でなければ再開できる)。見覚えないけど、もしかしたらこれ?ああ、あれか!というパターンもあるので、これも便利な機能かもしれません。

ただ私の場合には、ゲーム課金なんてしたことない!といいた状況、かつ楽天のことがあったので、すぐに停止申請。その上でこれもweb上にこの明細に覚えがないというのを打ち込んでいきます。

こちらも全ての明細に疑心暗鬼になりましたが、他には見当たらず。謎のゲーム会社の課金と思われる3項目のみ。

これもまた調査して「後日、返信しますね」ということでした。

緊張しながらの待ち

手続き完了まで

三井住友カード

対応が早かったのは、圧倒的に三井住友カードでした。

day0(金曜)に発見し連絡、day5(翌週水曜)には不正利用と認められ、引き落としはありませんという連絡が。これはショートメッセージで結果が出たよという連絡が来て、結果のwebにアクセスする形式でした。

CONGNOSPHERE PTE. LTD(SINGAPORE)という不正請求っぽい?名前だったかもしれませんが、対応が早い!

すぐ次のカード送るねということで、会社と電話で通話することなく、すぐに解決できました。

三井住友カードは不正利用に関して、しっかりとしているようです。補償制度についてもページがありわかりやすいです。

「カードの不正利用に対する保障制度について」三井住友カード

楽天カード

一方、比較的時間がかかったのが楽天。ドコモという使用していてもおかしくない携帯キャリアが使われてしまったせいかもしれません。

比較的というだけで、一般的にはおそらく早い方だと思われます。

連絡して2日開けて、つまりday3

day3「専門の調査部署に回します」「早くて3週間、遅いと2ヶ月以上かかります」

というメールが。こちらの疑問に対しては、さらにweb上で追加の質問を受け付ける形です。

「待っている間に請求日が来ると、20万払わなくてはいけないのか?(そんなに払えないよ)」

「警察にはどうしたら良い?」

という2点を質問。

するとさらに2日開けて、つまりday6(day5に既に三井住友は解決済)

day6心配だろうが、とにかく待ってね」「20万は調査結果が出るまで支払わなくていいよ」

「警察は任せるよ」

と回答。

ネット上では、「結果払わなきゃいけない」「遅延になる」だから「リボ払いや分割に変更して、支払いを逃れた」というものもありましたが、それはやらない方が良いです。回答内にも支払方法を変更しないでねという注意事項もありました。

調査結果出るまで支払わなくて良いなら、特にそういった変更をする必要もありません。

先に教えてよと思いましたが、「これは自分じゃない!」という悪質な支払逃れもあるようなので、仕方ないかもしれませんね。

じゃあ待ちますか。とドキドキしながら待ちました。この間は特にできることなし。警察への届出は迷いましたが、現段階で引き落としはないので、「被害」はなし。万が一、請求にあった場合に相談に行くことにしようと思いました。

そしてさらに3日間開けて、day 10についに「重要なお知らせ」ということで、

day10「大丈夫!これは本人の利用でないことが確認できたよ」

という結果が来ました。

まさに天国と地獄の分かれ道

なぜ不正利用されたのか

便利なネット購入の罠

三井住友カード不正利用について、こちらのサイトが参考になります。

結論、わかりません。まさに迷宮入りです。

手元にカードがあり、もちろん人にも貸していない。

フィッシング詐欺に引っかかった覚えもない。

よく言われるのは、スキミング(最近では街中、カバンの上からでも可能・・・?)。ただこれもあまり覚えはない。覚えのないところでやられているようなので、完全に否定はできませんが。お店でやられていてもわかリません。ただこれは国内では少ないのかなと思います。

変なお買い物、俗にいうエロサイトや出会い系という指摘もありますが、もちろん利用なし。

ネットでの買い物は、主には公共料金、楽天、amazon、iherb、その他大手と言われる(一定以上の知名度がありそうな)企業(ヤクルトとか大塚製薬とか)で定期的に購入時に使っています。

「一定以上の知名度」としましたが、曖昧すぎますね。定期購入であってももしかしたら今回はこれらの中に何かあったのかもしれません。

今回は、スポットでの使用、instagramで見つけたお店(個人の会社)の商品をネット購入したのですが、実はもしかしたらそれかなとは思っています。もちろん商品は届きましたし、国内の会社です。普段と異なる使用として思い当たるのはそれしかありません。

最近では、こういった公式サイトから、お店も気づかないうちに盗む手段があるとの情報もありました。そうなると、どうしようもないですが・・・。

学んだこと

今回の学び・・・

不正利用を疑ったら・・・

すぐにカードの停止、調査依頼を。

紛失や盗難による被害の場合には、カードという財産の損害があるので警察への届け出が必須ですが、不正利用の場合(手元にカードがあり、請求だけあるような時)には警察への被害届は必須ではありません。カード会社への連絡が優先です。もちろん相談はできますが。

そしてカード会社によっては60日ルールがあるところもあります。遡っての請求の無効を認めてもらえないこともあるので注意が必要です。

つまり、↓明細チェックが大事になります。

不正利用と認められても、引き落とし後の返金には時間がかかることもあるようなので、引き落とし前にいかに発見するかが大切です。

明細チェックは絶対、リアルタイムで、すぐ疑うこと

これはまあ当然のことですが・・・。私は今までかなり甘かった部分があるので、今回全てリアルタイムで通知を設定。

最近ではほとんどの会社がペーパーレスで、カードの明細はwebになっていると思います。私の使用しているカードが全てweb明細、しかもアプリがあるのでダウンロードして使っています。紙でないとやはりチェックすることを習慣にしないといけませんが、一方でリアルタイムが見れるというのはとても良い点だと思います。

そして、不幸中のなんとかではないですが、今回全て洗い直しすることで不要なサブスクを解約しました。またチェックにより、お金の使い方を総ざらい出来そうです。

さらにこれは完全に副次的な効果でしたが、メールも総整理できました。今回の楽天からのメールにすぐに気づくために、大量に届いていた不要なメルマガなど全て整理しました。これまで購入時につい、メルマガ受け取るにチェックが入っていたために、未読メールが大量に溜まっていました。

ネット購入は慎重に

amazon, 楽天などの大手はともかく、どんなに良い商品であっても個人のサイト(知名度のないサイト)にネット購入は絶対にやめたほうが良いですね。

今回怪しいと思っているのは、ワンコのお洋服のお店(個人経営)です(断定できません、ただ、いつもと違う行動がそれというだけ)。もちろん商品はきちんと届きましたし、お店の方の対応も良心的。ただ入力画面で何かお店の方にもわからない仕掛けがされていてもおかしくないかもしれません。

今まではかなり慎重にやっていたつもりですが、これだけキャッシュレスが浸透すると、カード決済を当たり前と思うようになってしまっていました。本当に反省です。

不正利用が補償されないケースとは?

上記の通り、60日を超えた場合のほか、契約者に「故意過失がある場合」には補償がされません。

今回これがどこまでのことをいうのかかなり不安でした。故意はともかく、どこまでが過失となるのか。

上記のように大手でないお店でカードを利用したこと、海外でカードを利用したことなどまで過失となるのであれば、全く補償されないことになりかねません。

一般的には、過失とは、予見可能性を前提とした結果回避義務違反であり、これは一般人を基準に判断します

今回、どれともわからないカードの使用が不正利用に繋がることを予見しえたかどうかですが・・・結果、無理としか言いようがないですね。

通常の利用を行っているときには、過失にはなり得ません。過失の例として挙げられていたのは、他人に暗証番号を教えた、カードを他人に貸したなどですので、相当のことがない限りは大丈夫ではないかと思っています。

便利さの裏側に注意

これをご自身の参考に読んでいる方は「まさか自分が」という気持ちだと思います。

クレジットカード被害というのはどんどんと件数が多くなっているようです。

これだけキャッシュレスが強調されると、自分の認識もどんどんと甘くなっていっていましたが、改めて気持ちを入れ替えないといけないと思いました。

ただしっかりと管理していても、やはり被害に合うときにはあってしまいます。

自分が悪いわけではないのに、こういったことの被害者になる(今回のような不正利用に限られず)。とても残念ですし、なぜ自分がという気持ちで一杯になりますが、とにかく冷静に対応することが大切ですね。

カード会社は(少なくとも今回の2社)しっかりと対応してくれることがわかりました。

この記事が何かのお役に立てれば嬉しいです。

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