サイコロジー・オブ・マネーのまとめ後半です
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第10章「貯金の価値」:貯金はなぜ大切か。
まとめると、投資や収入アップよりも何より、貯金が一番大切!
市場が有利に働くかどうかは全くわかりません。自分でコントロールできることは貯蓄のみ。
収入ー見栄(エゴ)=貯金
他人に自分がお金を持っていることを示す必要はありません。富を築く人は他人の目を気にしない、自分をコントロールできる人が多いということです。
人生には予期し得ない不幸も訪れることがあります。目的のない貯金をしておくことが自分の人生をコントロールすることにつながっていきます。お金があれば、自由=時間をコントロールや柔軟性を得られ、結果としてより良い人生を送ることにつながるのです。
見栄を張らない=「自分にとっての必要十分を知る」ということにつながっていきますね。ただその年齢でしか得られない体験というものもあるかとは思います(そう思ってしまって浪費しているだけかもしれませんが笑)。何が自分に必要で、何が十分なのかは後から見ないとわからないところもあります。自分を客観視すること、価値観を整理することが必要かもしれません。14章の「歴史の終わり錯覚」につながる話になります。
第11章「合理的>数理的」:大まかな合理的思考の方がうまくいく
「合理的な思考」資産形成について一番大切な思考方法です。
緻密な数学的判断よりも、大まかな合理的思考を行う方が、投資を長く続けていけることになります。途中で諦めず、続けることが大切、これが前提となります。その上でどうしたらそれを続けられるか。→合理的思考が必要となります。
応援したくなる会社への投資、好きな会社への投資>数字的に「儲かる」会社への投資
不況な時にも、応援しているという考えがあれば辛さが和らぐので、長期的な投資行動につながっていきます。自分の信念を持って投資していくべきなのかもしれません。
最近株の勉強を開始しましたが、数字的なものだけではなく、「好感の持てる会社」「興味のある事業」への投資が重要だと思います。
第12章「サプライズ!」:歴史を学ぶだけでは不十分
過去のデータを過信してはいけません。経験が糧になっていくことは間違いありませんが、過信や自分のやり方への固執につながっていくこともあるので注意が必要です。
前例のないサプライズはいくらでも起こりうるのです。
何かを失敗した時、「同じミスは起こさない」と肝に銘じても、結局、未来はまた別のことが起きる可能性があります。正しい反省は「今後も予測不可能なことは起こりうる」「自分は予想できない」ということを改めて認識することになります。
今後も世界規模のサプライズは絶対に起きます。
歴史を無視してはいけません。絶対に学ばなくてはいけませんが、それだけを過信してはいけないのです。
第13章「誤りの余地」:余裕を持つことの重要性
何事も余裕を持たせておくことが大切。例えば試験勉強の計画も同じことを言われますよね。
お金についてもこの「余裕」を常に持つこと、予算・見積もりを多めに見積もっておくことが成功のコツです。
貯金で余裕を持っておいて、投資をすること。貯金がないうちに投資行動をしてしまうと、精神的にも余裕がなくなってしまうことになります。
最近、貯金ではなく投資を!と強調されていますが、やはり貯蓄は大切だということになります。前項で見た通り、サプライズは必ずおこるのです。投資が全部ダメになるような可能性だってあるということになります。「計算上は儲かる」はそうでない場合も考えておくべきです。
あらゆるリスクを考慮するといいますが、絶対に全てのリスクを想定することはできません。
第14章「あなたは変わる」:将来の自分は今の自分とは違う
「歴史の終わり錯覚」とは人は、過去の自分の変化をよく実感している一方、将来は自分の性格・願望・目標は変わらないと考えてしまうことをいいます。
著者の友人は苦労を重ねて念願の医者にもかかわらず、思い描いていた生活とは異なっていたとしてぼやいていたといいます。18歳の時には想像もしなかった人生の目標を30代には考えているかもしれないということを早いうちに認識すべきなのです。
確かに私も10代の頃、40代にこんなブログを書いているような生活をしているとは全く想像していませんでした笑
誰しもがそのような軌跡を通って人生を歩んでいるのではないかなと思います。そんな予測不能な人生においても、「持続する」ためにはコツが必要になります。そこで重要なのが以下の2点です。
極端に走らないこと
複利の効果は資産形成だけでなく、キャリアや人間関係にも影響します。自分が変わっていくことを自覚しつつ、一方で「持続する」ことに主眼をおくべきだといいます。
極端に質素な生活・豪華な生活を求めるべきではありません。両方に気を配ったバランスをとりつつ持続していく生活を送ることが、資産形成・キャリア・人間関係に複利効果をもたらすことのできるコツということになります。
過去の自分に執着しないこと
過去の自分に執着すべきではありません。できるだけ柔軟に変化していくことが必要です。
「この学部に入ったからこの仕事につかなければならない」ということはないはず。
サンクコストの罠(もったいないの罠;これだけ支払ったんだから今更やめられない)に陥らないようにしなくてはいけません。
第15章「この世に無料のものはない」:罰金ではなく、手数料という考え方
「いうが易し行うが難し」、投資の世界でも理論と実践は異なることを知っていなければいけません。
それゆえ、投資には代償が必要ということを理解できていない人が多いといいます。
例えば・・・何か欲しい時(400万の車とする)
①お金(400万)を払う、②他のもの(中古車)で我慢する、③盗む
という3つ選択肢があります。当然、多くの人は①②の選択をするはずです。
投資でも同様に、利益を得たい時には
①代償を支払いつつ(混乱やリスクを受け入れて)リターンを得る
②(リターンは少なくても)安全な投資資産を探す
③代償なしにリターンを得ようとする
多くの人は③を選ぼうとしてしまいます。
しかし、代償を支払わずに報酬を得ることはできません。
なぜ多くの人は投資では代償はいらないと考えてしまうのか?
これは、代償がわかりにくいからといいます。自分が誤った判断をした「罰金」のように感じてしまうと。
そこで代償は罰金ではなく、「手数料(入場料)」と考えれば良いといいます。
ディズニーランドで遊ぶにはもちろん入場料が必要ですが、中で得られる楽しい時間には変えられません。これと同様の考え方をするべきなのです。せっかくのディズニーランドは雨の日もあるかもしれません(投資がうまくいかないこともある)。ただそれでも楽しめる可能性はあります。罰金と考えると全く楽しめなくなってしまいます。
第16章「市場のゲーム」:人を真似てもうまくいかない
人によってその株が安いのか、高いのかは異なってきます
あなたの年齢は?資産は?長期投資?短期投資?投資の目的は?不安は?
自分の時間軸をしっかりと認識してから投資を行うべきです。他人の真似をしても、その人の目標や背景が全く異なるので、自分には役立たないことがほとんどだからです。
自分がどんな投資をするのかをしっかりと紙に書き出すべきだといいます。
例えば・・・
「世界が長期的に経済成長することを楽観視し、インデックスファンドを中心に投資をするパッシブな投資家である。今後30年間は投資先に経済成長による恩恵がもたらせることを確信している」(著者の方針)
ニュースを見て「良い投資」「悪い投資」と人が判断していたとしても、自分にとってはどうなのかは全く異なる可能性があります。
自分の指針というものをしっかりと立てるべきです。早速紙に書き出してみようかと思います。
第17章「悲観主義の誘惑」:破滅の預言者はカリスマになれる
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
悲観論には耳を傾けても、楽観論には必ず懐疑的になるのが人間の習性です。生き残るための本能だからです。
FACTFULNESSではこれらのことがよく書かれています。おすすめの本です。
悲観論は賢く、もっともらしく聞こえてきます。破滅の預言者(宗教の教祖)が人を集められるのはこのためかもしれません。
進歩はゆっくりと、悲劇はあっという間に広がります。力強く前進する楽観主義は気にかけられないのに、瞬間的に起こる悲観主義は一気に広がります。これは株式市場でも同じということを知っておく必要があります。
第18章「何でも信じてしまうとき」:自分のストーリーを全てと思ってはいけない
「魅力的なフィクション」、そうであって欲しいと思うが故に真実だと思い込んでしまうことをいいます。
解決策が必要だが、できることが限られている時に人はこのフィクションを信じてしまいます。
「癌の末期の時、民間療法を信じてしまう」
側から見れば不合理な考え方ですが、気持ちはとてもわかります。実際に親しい友人がこの考え方に陥った時があります。あの頃は何も言えませんでした。こういった考え方につけ込み、お金儲けを考える人たち(詐欺師、民間療法の推進者)には怒りを感じます。
自分で真実だと思いたいこと、真実であることを分けて考えられる能力が必要であるといいます。辛いけれど、自分の都合の悪い真実も受け入れなくてはならないのです。コントロールできないこともあることを知っておくべきです。
お金の領域でも、自分が全てコントロールできると思うこと、知っていることを重視し知らないことを軽視すること、世界は理にかなっていると思うこと、これらはNG の考え方です。
第19章「お金の真理」:何を学んだ?
医療とは、病気を治療するのではなく、患者を治療することです。「医療とは複雑な職業であり、医師と患者の関係も複雑である。」これはここ最近の考え方です。
患者1人1人が望むことが異なるのだから、医療もその人に対して行うべきということです。
これは、ファイナンシャルプランナーも一緒だといいます。
自分が何を望んでいるのかによってお金に対する行動も異なってきます。自分が何を望んでいるのかをはっきりさせるべきです。夜ゆっくり眠れるように・・・投資を、貯金を行っていくのが1番。
結局、他人の方法を真似してもうまくいかない理由はここにありそうです。
繰り返しますが、自分の望みをはっきりとさせる(価値観をはっきりとさせる)ことが重要です。
第20章「告白」:著者のサイコロジーオブマネー
著者は、贅沢な暮らしは不要だといいます。自分の好きなことを好きなようにできること、これを目標にしているそうです。
若いうちにゴールポストを固定したことにより、貯蓄はどんどんと増えていったとのことです。
全体を通じて、貯蓄の大切さを強調しているので納得です。質素倹約を大切にしている夫婦で考え方も素敵です。
私の方針
世界経済が今後成長していくことを信じ、長期投資を行う
目先の利益を追求したり、見栄を張らない生活を送る
貯蓄率を増やす
インデックスファンドには投資する
世界の動きを知るために余裕のある範囲で株式投資を行っていく(リスクは手数料)
ワンコとの楽しい生活を目標にする
本書を読み終わり、今後の方針として考えたことです。
ただ未来の自分はまた変わっているとは思うので、本書をたびたび読み返しながら進んで行こうかなと思っています。
お金のことだけでなく、人生について通じる教訓が書かれている本だと思います。
一読をおすすめします。
同時に勉強するならファイナンシャルアカデミーもお勧めします。
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